形成外科は先天異常の治療から、瘢痕拘縮・顔面神経麻痺など後天的な変形に対する治療、顔面骨折などの外傷治療、難治性潰瘍や褥瘡の治療、さらに乳癌や頭頸部癌切除後の再建など、幅広い領域の疾患を治療対象としている。また、美容外科は「人間の美を追究する医学」であり、治療にあたっては形成外科的手技を基本としているため、形成外科領域の一つの分野となっている。
当科では上記疾患を中心に、年間2000例近くの手術実績を有しており、国内大学ではトップレベルの手術件数となっている。特に顔面神経麻痺の治療やマイクロサージャリーによる組織移植術においては、世界的な実績を誇っている。
大学教室内には国内最大規模となる約25名が在籍しており、そのうち約半数が形成外科専門医であるため、教育の場としても非常に充実している。後期研修中は忙しい生活ではあるが、多岐にわたって多くの症例を経験でき、若手の先生方にとっては非常に魅力的な生活になると考えている。